時代のニーズに応える高品質の食品・食材を提供する総合食品商社、正栄食品工業株式会社(東証一部上場)様は、今年で設立70周年を迎えました。これを記念して9月20〜21日の二日間、設立70周年記念商品展示会を新宿NSビルで開催しました。
今回はその設立70周年記念商品展示会についての背景や想い、弊社との業務についてインタビューしました。
正栄食品工業株式会社 http://www.shoeifoods.co.jp/
輸入・生産(加工)・販売を3つの柱として、多様化するお客様のニーズに即した加工を行い、付加価値の高い原材料を提供している食品・食材の専門商社。2017年7月に東証一部上場。
インタビューイー
営業統括部 商品企画グループ
課長 松下様
展示会を通じて海外のサプライヤーには日本のお客様の生の声を聞いてもらいたい
ーこの度は設立70周年記念、東証一部上場おめでとうございます。まず、今回の設立70周年記念の商品展示会に至った背景とはどういったものだったのでしょうか。
松下様:
まず背景として、前回は三年前に創業110周年の展示会を行い、その前は創業100周年の展示会を開催しています。今まで通常は不定期で展示会を行い、記念展示会に沿ったかたちでは創業100年、110周年と開催していたのですが、今まで「設立」の記念展示会は行っておりませんでした。そして「正栄食品工業株式会社」として記念する設立70周年ということもあり、是非記念展示会を行いたいという会社としての意向がございました。
ーその記念すべき今回の商品展示会では、課題というものはあったのでしょうか。
松下様:
昨今、多くのお客様で販売数量が伸び悩んでいるという背景もあり、お客様はより多くの情報や原材料について知りたいという要望が上がっていました。そこで大々的な展示会を開催することで、原材料の新商品や新しい情報をひとつの場所で一度に見れる場所を提供するのですが、そうしたお客様の要望に対して、どのようにその情報をお伝えするのかといった課題もありました。また、弊社社長も常々言っていることなのですが、原材料を供給する海外のサプライヤーの方々に是非とも弊社の展示会に出展してくださいとお願いし、日本のお客様の生の意見を聞いていただきたいと考えています。その機会を踏まえて、弊社に販売を任せるのが一番と感じてほしいと思っています。
ーそうした課題はやはり通常の展示会とは異なってくるものなのでしょうか。
松下様:
まずこれまでの弊社展示会では海外のサプライヤーにあまりお声掛けをしていませんでした。今回は国内のメーカーで37社、海外で32社、関係団体で11団体に出展していただきました。外部の展示会だと自社と関連企業の出展のみになりますが、大々的な展示会を弊社で開催するときは、有り難いことに有名なメーカーさんにも出展していただいてます。お付き合いもあるかもしれないですが(笑)
ーその課題に対して当社のアイディア、対応などはいかがだったでしょうか。
松下様:
これまでエキスポさんとは何度かご一緒させていただきましたが、今回は他と違う展示会にしたいという時に山口さん(弊社担当営業)から提案を受けたのが*テンションファブリックでした。弊社の展示会は「明るい」というのもひとつのテーマであります。今まではLEDパネルを使っていて、LEDパネルも照明のプラスにはなるので明るさはあるのですが、今回採用した*テンションファブリックは、パット見のインパクトがありつつ、さらにお客様からも明るく目立つと好評でした。
*テンションファブリックはファブリック製のメディアを四方のフレーム溝にテンションを掛けながらはめ込むグラフィック素材。内側にLEDを仕込み内照式に出来る他、大型化が可能なのが特徴。
「展示会は既存商品を並べただけでは意味が無く、いかに新商品をお客様にご案内するか。」
ー今回の商品展示会で特に大事にしていたポイントはどんな点でしょうか。
松下様:
弊社の上層部が常々言っていることがあります。「展示会は既存商品を並べただけでは意味が無く、いかに新商品をお客様にご案内するか。」ということです。時代の流れに合った新商品であったり、その新商品の使い方、既存商品でも別の使い方、用途提案を今まで以上にアピールできるブースづくりと展示会づくりをする。これは弊社の展示会の大事なポイントとなっています。
様々な商品のディスプレイと商品の用途提案がされた展示会場
ーそのポイントの実現の達成度をお聞かせください。
松下様:
まず、お客様からのコメントで多かったのが、「来場者がとても多いですね」という声です。それと「正栄さんってこんなに取扱い商品が多かったんだ」というお客様の声は今まで以上に多かったと営業からの報告が戻ってきており、あまり否定的な意見はお客様からは出ておらず、お褒めの言葉が多かったですね。取扱い商品の豊富さ、海外からの直接仕入れ、自社工場ないし海外の自社工場等で商品の選別もきちんとしていることを、まだ認知していなかったお客様に認知してもらい、また既知のお客様にも再確認してもらえましたことも大きな成果だと感じています。あとは弊社のお菓子、リテール部門でチョコレートクッキー菓子の新商品を大々的にお披露目し、お客様に知って頂いたのはとても良かったと感じています。
会場は来場者の活気に溢れた
好評価につながったのは、ニーズに対してのイメージの具体化と表現力
ー自社で展示会の開催となると企画運営や調整業務、出展者様の取りまとめなど膨大な業務になりますが、その中で当社に期待されていた点などありますでしょうか。
松下様:
新しい素材の導入ですとか、あとはアイディアの具体化、迅速化ですね。慣れていらっしゃる部分もあると思いますが、弊社が何を欲しがっているのか、どうしたいのかという、こちらが意図することをイメージとして具体化、表現して頂き、期待通りの成果が出たと感じています。
ーその「期待」に応えられたでしょうか。
松下様:
100%というのはありえませんが、その100%に近づけてもらっていると実感はしています。素早く対応していただいたというのもありますね。
ーそれは会社が近いというのもありますね(笑)
ー来場されたお客様、社内での商品展示会の評判はいかがだったでしょうか。
松下様:
来場されたお客様の評判は本当に良かったです。会場が駅から少し遠いのが一番心配な点でしたが、来場者も多かったです。社内では人それぞれ感じ方が違うので様々な意見が出ていましたが全体的には評価は良かったです。上層部からは特に評判が良かったですね。
それと大手のバイヤーさんからはラウンジが高評価でした。自社商品を調理した軽食が食べれるラウンジがあり、そこで商談ができるというのは他の展示会では無い工夫だということでご評価頂きました。
数ある来場者向けへのプログラムのひとつ、有名シェフによるデモンストレーションも多くの観覧者で賑わった
ーそれでは最後に弊社にコメントがあればお願いします。
松下様:
慣れているというのもありますが、伝えるというコミュニケーションの中でこちらの意図を汲んでくれるというところが良かったのではないでしょうか。
ー嬉しいコメントありがとうございます。本日はお忙しい中ありがとうございました。
当記事作成にあたり、ご協力頂きました松下様、ならびに正栄食品工業の皆様にはこの場を借りて厚く御礼申し上げます。
当社エキスポインターナショナルは、今回の正栄食品工業様の設立70周年記念商品展示会においてご支援をさせて頂きました。
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