「ひとつになったチームで同じ目標に向かって進む組織」を目指す

 

陽はありながらもまだまだ冷え込む2月8日、世界トップクラスの自動車部品・システムサプライヤーであるコンチネンタル社の日本における事業体、*¹コンチネンタル・ジャパンの約600名の従業員が大きな期待を抱きながら、パシフィコ横浜に一堂に会した。

(*¹ コンチネンタル・ジャパンは、ドイツに本社を置く世界的自動車産業サプライヤーであるコンチネンタルの日本における事業体の総称。コンチネンタル・ジャパンは、シャシー&セーフティー部門、インテリア部門、パワートレイン部門、タイヤ部門、コンチテック部門の5部門から構成されており、約1,300名の従業員が従事している。)

そこで行われたのはコンチネンタル・ジャパンが目指す、ひとつになったチームで同じ目標に向かって進む組織「One Continental」の実現に向けた試みの社内イベント「One Continental Challenge」である。

 

 

企業の経営者、マネージャークラスならこんなことを思ったことが一度はあるはずだ。

 

「会社のヴィジョンや理念が従業員になかなか浸透しない」

 

「従業員により自発的に行動して欲しい」

 

 

近年こうした、言わばジレンマのような企業側の従業員への期待を解決する手法として「エンゲージメント」という概念に注目が集まっている。これまでエンゲージメントと言えば、マーケティング分野で「顧客・ユーザーとの親密な関係づくり」といった文脈で語られることが多かったが、これを人事的文脈になぞり直した「従業員エンゲージメント」の重要性が提唱されはじめた。

従業員エンゲージメントは、企業と従業員の相互貢献関係を強く築き、人事的損失を軽減するとともに企業と従業員の持続成長を獲得するということだが、その効果の側面としてエンゲージメントが高い企業は高い営業利益率を生み出すといった*調査結果もあり、従業員エンゲージメントは大手グローバル企業をはじめ多くの企業で実践されている。

 

コンチネンタル・ジャパンはこうしたエンゲージメントを、エンプロイー・ブランディングとして積極的に活動を行っている企業で、今回も“とあるミッション”を通じてそれを達成した。それが「ギネス世界記録®」である。

 

 

ロゴマークの「馬」を模した「折り鶴」ならぬ「折り馬」

 

 

ミッション内容は「最も長い折り紙造形物の列|Longest chain of origami sculptures」のギネス記録更新。これまでのギネス記録は、2016年にベルリンでJanssen – EMEA Strategy Organisationが達成した1,988個の折り紙をつなげた記録だった。今回はその記録を超える、2,020個のコンチネンタルのロゴマークにある「馬」に2020年という未来への想いも込め、従業員一同で記録更新に挑んだ。

 

始めは折り紙にあまり馴染みが無い外国人スタッフのたどたどしい手つきも見受けられたが、日本人スタッフの折り方指導の協力もあり、徐々に折り紙のペースがアップしていった。次々と折られていく折り馬は、シンボルマークの「馬」がまさに駆けていくように、ひとつのチェーンをつくり出していき、そして結果は目標の2,020個を大幅に超える2,855個の記録で、見事ギネス世界記録を更新した。

 

 

 

「この経験は、コラボレーションを通じて、共に手を取り合い同じ目標に向かって進むチームにしてくれた」

 

「One Continental」を実現し、チーム全員で得た偉大な記録達成に関してコンチネンタル・ジャパンのバート・ヴォーフラムCEO(Bert Wolfram) は次のようにコメントを残している。

*コンチネンタルでは、社員が共有する価値観として「信頼、勝利への情熱、自立・自律、支え合い」をあげています。「今回の記録挑戦中、参加者全員が4つのバリューを実践していました。勝利への情熱をもって作業に真摯に取り組み、ミッションの最終段階、折り紙作品を連結する場面では、最も効率的で、効果的に作業を進めるためのベストアプローチについて、メンバーが知恵を出し合い共に作業しました。ギネス世界記録を達成したことはもちろん、いかにその記録を達成したか、全てのプロセスを誇りに思います。この経験は、コラボレーションを通じて、共に手を取り合い同じ目標に向かって進むチームにしてくれました。社員一丸となって日本のお客様に向け、より良いソリューションを提供してまいります。」

 

 

ギネス公式認定証の授与式(右:バート・ヴォーフラムCEO)

 

 

また、コンチネンタル・ジャパンのコミュニケーション本部マネージャー、本多理恵氏は次のようにコメントしている。

*「個人で行うタスクが繋がることで数名の小さなチームのタスクとなり、またその小さなチームがさらに繋がることで大きなチームのタスクになってゆく。ギネス世界記録への挑戦は、私たちが普段行なっている、あるいは行ないたいと願っている組織としてのタスクと同じフォーマットだということがわかりました。」

 

記録達成時の集合写真

 

 

チーム一丸となって得たこの経験の背景には、ヴォーフラムCEOと本多氏のコメントにもあるように、ひとりでは決して達成出来ない難題への解決プロセスあった。難題を目の前にしてひとりひとりが自発的に解決方法を探り、チームとしてその共有過程がさらに結束力を強めていく。まさにコンチネンタル・ジャパンのエンゲージメントが達成された瞬間だった。

このギネス世界記録達成の唯一無二の経験は、コンチネンタル・ジャパンにとっても、従業員ひとりひとりにとっても大きな糧となり、今後ますますの発展に貢献することになるだろう。

 

 

▽こちらのギネスワールドレコーズジャパン様のサイトに本イベントの動画が掲載されていますので、是非ご覧ください。

コンチネンタルジャパン(日本) | Guinness World Records

 

 

*参照元

従業員の持続可能なエンゲージメント(会社への自発的貢献意欲の持続性)が業績に影響|プレスリリース – Willis Towers Watson

*コメント引用元

Continental Corporation -コンチネンタル・ジャパン、「最も長い折り紙造形物の列」のギネス世界記録®を達成

ギネス世界記録® 「チームミッション」提供開始|Guinness World Records Japan株式会社のプレスリリース

 

 

当記事作成にあたり、ご協力と記事参照・引用の許可をしてくださいましたコンチネンタル・ジャパン様とギネスワールドレコーズジャパン様にはこの場を借りて厚く御礼申し上げます。

(ギネス世界記録®は、ギネスワールドレコーズリミテッドの登録商標です。)

 


当社エキスポインターナショナルは、今回のコンチネンタル・ジャパン様の「One Continental Challenge」において下記のご支援をさせて頂きました。

 

・イベント運営

・会場設営

・映像、音響機材の手配

・進行企画の制作

 

 

社内イベント、特別なイベント運営、設営などお気軽にご相談ください。

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